タレントマネジメントシステムで従業員の職務経歴を把握しよう

少子高齢化に伴い人材が少なくなっている今、それぞれの長所に目を向け育成を行い、長所を武器に活躍する人材が増えてきています。しかし、個々の特技を会社側が正しく把握できていない場合、従業員の能力を最大限に引き出すことが出来ず、モチベーションの低下を招いてしまう可能性があります。そのような事態を防ぎ、従業員それぞれの描くキャリアを把握するためにはどうしたらよいのでしょうか。

今回は、弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の機能を紹介しつつ、タレントマネジメントで従業員の職務経歴を把握する方法についてご紹介します。

タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の職務経歴機能とは

先日とある企業の方とお話しした際に、こんなエピソードを聞きました。
「既存プロジェクトにどうしても必要なスキルを補うために、半年ほど求人を出していたんですが、思うような人が見つからなくて困り果てていたんです。でもその話を社内の後輩としていた時に、なんとそのスキルを持った従業員が社内にいることを知らされたのです。すぐに話をして、プロジェクトに参加してもらい、現在は売上も増えてきています。結果的にはよかったですが、半年惜しいことをしたなって思ってしまいますよね。」

その従業員の方も面接時に職務経歴書に記載はしていたようなのですが、その後特に話題にあがることがなかったとのことでした。
今回のように求めている人材が意外と社内にいたといったケースは珍しくありません。そして同じ会社内で繰り返されるといったお話を聞きます。

このようなことを防ぐために、今回はタレントマネジメントシステムの導入をお勧めしてみました。
「でも、タレントマネジメントシステムっていろいろありますよね。具体的にお話を伺うことはできますでしょうか。」

そこで今回は弊社のタレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の中から、【職務経歴】をご紹介したいと思います。

「マイキャリア」の「職務経歴」は現在下記項目に分かれています。

職種業務名業務に
携わった期間
業種工程
役割規模環境ツール

「職務経歴」に記入された内容は、「マイオフィス」の「人材情報」にて検索することが出来ます。
「こんな経験を持っている人は?」「過去にこの職種に就いたことある人は誰だったか?」「こんなツール使ったことある人は??」とちょっと気になったことがある時に簡単に検索することが出来るのです。

「あたりずむCampus」ではスキル情報だけでなくiCDタスク診断とも紐づいており、その情報による検索も可能です。

また「マイキャリア」の「職務経歴」に記入した内容を、「マイオフィス」の「人材情報」から検索した際に、特定の人材の職務経歴を確認し、Excelの職務経歴書の形式でエクスポートすることもできます。そのため、社内や複数社とのプロジェクトメンバーの選定を行う際や、人材派遣・SESを行っている企業の提案活動の際に、関係者やお客様に「弊社には最適な人材がいます!」とすぐ最新の職務経歴書とともにご紹介することが出来ます。

タレントマネジメントを活用して職務経歴から従業員の能力の見える化を進めよう

「そもそもタレントマネジメントとはどのようなものなのでしょうか。導入するときってやっぱり労力が必要なので、力をかけても弊社にはそこまでメリットがなかったっていうことは避けたいなと思うとなかなか進めることが出来なくて……。」

確かにタレントマネジメントを導入する際には、会社全体の協力が必要となるため、目的を正しく設定し、従業員一人ひとりの協力が必要となります。

はじめにタレントマネジメントとはどのようなものなのでしょうか。タレントマネジメントは人材の基本情報・採用状況・育成状況・評価・配置などを総合的に管理するマネジメント方法です。
様々な情報を一元管理することにより、必要な人が必要に応じて必要な情報を把握することが出来るようになります。

では、具体的にどのような情報を見える化すべきなのでしょうか。
今回は押さえておきたい5つの基本項目をご紹介します。

  1. 基本情報

従業員の氏名や所属などをはじめとした基本情報は情報を管理していく上でも必須項目です。

  1. キャリアに関する情報

従業員が今までどのような業務に携わっていたのかを把握することは人材配置を行う上でも重要な項目です。また今後どのようなキャリアプランを歩みたいのかを把握しておきことも従業員のモチベーションを高めるために重要です。

  1. 資格、能力、スキルに関する情報

従業員が今までの獲得してきた資格や業務で得た能力やスキルに関する情報はこれからの人材配置や人材育成を行う上で重要な項目です。

  1. 勤怠や勤務態度に関する情報

従業員の勤務態度に問題がないか、業務に取り組む姿勢はどのようなものかを把握するための項目になります。またいつもと違った態度が確認できた際には、モチベーションが低下している可能性の早期発見にも繋がります。

  1. 仕事に対する価値観に関する情報

冒頭でも少しお話ししましたが、仕事の多様性が認められている中、従業員それぞれがどのような価値観を持っているのかを把握するために重要な項目です。また価値観を把握しておくことにより、育成方針等にも取り入れることが出来ます。

この中で人材配置を行う上でも人材育成を行う上でも重要になるのは「資格、能力、スキルに関する情報」です。

「あたりずむCampus」ではでは前述の機能により、すぐに資格、能力、スキルに関する情報が検索により見える化することが出来ます。そのため、従業員が自ら自分の情報を常に更新しておくことにより、常に最新の情報を把握することができ、新しい人材採用を行う際にも必要な人材を的確に採用することが出来ます。

タレントマネジメントを活用して職務経歴を運用していくヒント

「従業員情報を把握するうえで、タレントマネジメントを導入することは非常に効果があることはわかりました。ただ、導入時の情報は把握できても、そこからしっかり運用していくのって難しいですよね。運用に向けてのアドバイスってありますか?」

タレントマネジメントを導入するうえで一番重要なことは、「最新の情報に常にアップデートする」という事です。タレントマネジメントの導入を行っても、導入時の情報から情報が更新されない場合は、情報の鮮度が失われ的確な人材配置や育成を行えなくなってしまいます。

そのためにはどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。

  1. 導入する際の目的を明確にしておきましょう

「タレントマネジメントを導入すること自体が目的になってしまっている」という話をよく聞きます。タレントマネジメントを導入してどのようなことを実現したいのかという目的を明確にすることにより、会社全体の意思も統一することが出来ます。

  1. 従業員に導入目的を明確に伝える

タレントマネジメントを導入するメリットは何なのか、どのような目的があって導入を行っているのかということを、従業員はじめ会社全体の共通認識にすることで、従業員に職務経歴をはじめとした情報の更新を依頼する際にも正しく状況が把握できていれば頼みやすくなります。

  1. 定期的に1on1ミーティングを設ける

導入の目的を把握できていたとしても、更新する習慣をつけるなど浸透するためには時間がかかります。上司と定期的にミーティングを設けるなどして、職務経歴をはじめとした情報を更新する機会を定期的に持つことにより徐々に更新することを習慣化しましょう。またミーティングを通じて現状や今後どのようになりたいかといった情報を把握することで、より従業員の希望に合わせた人材育成や人材配置を行うことが出来ます。

このように新規システムを導入する際には従業員に理解をしてもらったり、会社に浸透するまでに時間がどうしてもかかってしまいます。

しかし、新規プロジェクトのメンバーを決める際や既存のプロジェクトにおいて不足した人材を補う際には、従業員の情報をすぐに確認できる環境を作っておくことの方が時間のロスを防ぐことが出来、その分別のことに時間を割くことが出来るようになるのです。

まとめ

いかがでしたか。

従業員のそれぞれの長所をのばす育成が注目されている中、最適な人材配置を行うためには従業員の最新の情報を常に把握できる環境作りが重要になってきます。

そのためにも「あたりずむCampus」の職務経歴を活用して、従業員の現状を把握し、今後の人材育成や人材配置に役立ててみてはいかがでしょうか。

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