タレントマネジメントシステムを活用した目標面談時のポイント

タレントマネジメントは、会社の経営目標を達成するために人事施策を戦略的に行う人事戦略です。目標管理をタレントマネジメントの中で正しく機能させるためには、ただ単に従業員の目標を管理するだけでなく、各目標が経営目標を達成することにつながっている必要性があります。

そのためには、タレントマネジメントシステムを効果的に活用し、従業員一人一人の目標と経営目標のつながりを可視化させ、目標面談を機能させていくことが重要になります。

今回は、弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の機能を紹介しつつ、タレントマネジメントシステムを活用した目標面談時のポイントについてご紹介します。

タレントマネジメントシステムを活用した効果的な目標面談につながる目標設定

効果的な目標面談を行うためには、まず目標設定をしっかり行う必要があります。
目標設定とは、従業員自身の将来の目標や現在の課題、アクションプランなどを明確にすることです。しっかりとした目標が設定されることで、従業員自身の成長はもちろんのこと、会社や組織の業績貢献度の向上に必要なスキルや知識を習得するための行動が明確になるため、組織としても適切な人事施策を行う基盤とすることができます。

タレントマネジメントにおける目標管理については、「タレントマネジメントを活用した目標管理」でも詳しく紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

では、タレントマネジメントを活用した目標管理や目標設定を、具体的にタレントマネジメントシステムで行っていくためには、どのようなことを意識したらいいか、ポイントをご紹介します。

  1. 従業員自身の強みや弱みを把握する

目標設定を行うためには、現状を正しく把握することが重要です。
タレントマネジメントでは、様々な従業員情報が見える化されているので、現状や課題を客観的に理解することが可能になります。

例えば弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」にはキャリアUP計画という機能があり、自分のスキルレベルや強み、弱みを把握するためのスキル診断を行うことができます。

各従業員に求められている役割において、現状どのくらいのタスクが行えるようになっており、どんなスキルを持っているのかをレベルやポイントで表示できるのです。

また、「あたりずむCampus」の特徴的な機能の一つであるiCDタスク診断を活用すると、企業が着実に成長していくために求められるタスク(業務)とスキル(能力)を体系的にまとめたi コンピテンシ ディクショナリ(iCD)に基づいた現状把握ができるので、より一般的な観点から、客観的に従業員や組織の現状を把握することができます。

iCDの中から重点タスクを選択すれば、業務に紐づいたレベルUP目標を設定することも可能です。
これらの機能を活用することで、従業員一人一人だけでなく、部署や組織としての現状を表示することができるので、経営目標と結びつけた目標を考えるのに役立ちます。

  1. 従業員自身の目標やアクションプランを具体的に設定する

現状を把握したらいよいよ将来の目標を設定し、アクションプランを具体的に設定していきます。
「あたりずむCampus」のキャリアUP計画という機能では、仕事上の業務目標だけでなく、ライフスタイルとしての将来像を細やかに抽出し、3〜5年の中期的になりたい自分の姿を棚卸ししていくこともできます。

また、従業員自身が決めた目標やアクションプランなどの計画を、上長が承認する機能も付いているので、組織や会社の経営目標との連動制も考慮した目標設定を、従業員と上司が一緒に行うことができるのです。

  1. 従業員自身の目標やアクションプランを定期的に確認し、必要に応じて修正する

目標管理でよくある失敗の一つが、目標を立てるだけで終わってしまい、期末になったころにはどんな目標を立てていたかすっかり忘れてしまう、あるいは面談の時だけ思い出す、という形骸化です。

「あたりずむCampus」のキャリアUP計画機能では、各従業員の目標やアクションプランを、日常の業務の中で確認することができます。

日々の業務や研修などの学びの記録、資格の取得状況などが更新されるたびに、設定した目標との結びつきが見える化されるので、都度目標やアクションプランを思い出し、進捗状況を把握することができます。
上司も同様に、メンバーの進捗状況がわかるので、必要に応じてフィードバックやアドバイスを行い、目標・アクションプランの修正を行うことも可能です。

タレントマネジメントシステムを活用して目標面談で効果的なコーチングを行う

目標が設定できたら、定期的に部下、上司で現状や課題、目標、アクションプランを共有し、定期的に対話を行う目標面談を実施していきます。

目標面談の際に、上司は部下に対して、効果的なコーチングを行うことができると、部下は目標達成により近づき、成長・活躍します。

コーチングとは、上司が持っている能力やスキルを教えるのではなく、部下の中にある能力ややる気を引き出していく手法です。従業員が、目標達成のためにはどうすればいいか、自ら考えて行動していくためには、上司からのコーチングが必要不可欠です。

コーチングについては、「コーチングを人材育成に最大限活かすポイント」にも詳しく紹介してありますので、ぜひ参考にしてください。

弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」のキャリアUP計画の機能では、目標面談において、コーチングに重要な3つの原則、双方向・個別対応・現在進行形をサポートしています。

ワークフロー形式で目標やアクションプラン、研修などの学びの記録、資格取得状況がほぼリアルタイムで共有されているので、同じ情報を持って双方向でコミュニケーションが取れ、個別の状況に合わせた対応を、現在進行形で行うことができるのです。

部下が壁にぶつかっていることや、なかなか目標に対するアクションの進行が順調ではないことなどを把握したら、目標面談を設けて、しっかり話を聴きながら効果的なコーチングを行いましょう。

タレントマネジメントシステムを活用した目標面談時のポイント

最後に、タレントマネジメントシステムを活用した目標面談時のポイントとして、弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の活用をご紹介しながら、目標面談の流れをお伝えします。

  1. 各従業員は、キャリアUP計画やiCDレベル診断でのタスク診断、スキル診断を活用して、現在のレベルや強み、弱みを把握する。また、自分の将来の目標や現在の課題、アクションプランを再確認する。

目標面談を行う前に、改めて対象の従業員は、自身の現状を理解しましょう。

  1. 各従業員の上司は、部下のキャリアUP計画やiCDレベルUP計画の現状を確認し、部下の現状や課題、目標やアクションプランなどについて理解しておく。

上司は部下と双方向でコミュニケーションが行えるように、目標面談を行う前に、タレントマネジメントで客観的に見える化されている情報から、部下の現状を理解しましょう。

  1. 目標面談の日程を調整し、目標面談を行う。

日々の業務が忙しいとなかなか時間を確保することが難しいですが、より自律的に各従業員が組織や会社の経営目標に貢献してもらえるように、目標面談の時間を確保し、実施しましょう。

  1. 目標面談では双方向で対話を行い、部下である従業員の成長と業績貢献度の向上について建設的に話す。

部下が目標を達成し、業績貢献度を向上させるための対話を行うのが目標面談です。ダメ出しや糾弾が目的の面談にならないように、目標達成に向けて建設的に対話を行いましょう。

その際、下記のポイントにご注意ください。

・部下である従業員は、自分のスキル診断やキャリアUP計画を具体的に説明し、自分の考えや気持ちを伝える。
・上司は、部下のスキル診断やキャリアUP計画に対して、肯定的に評価をし、目標達成、業績貢献度の向上のためにフィードバックがあれば、建設的に伝える。
・上司は部下のやる気や能力を引き出すことを意識しながらコーチングを行い、必要に応じてアドバイスなどを行う。
・双方で質問したり、意見交換したりしながら、部下である従業員の目標やアクションプランについて合意を形成する。
・目標面談の内容を記録する。

「あたりずむCampus」では、目標面談後も、部下である従業員と上司がコミュニケーションを継続できるように、グループウェアとしてのコミュニケーション機能も充実しています。

詳しくは「グループウェアを効果的に使い、タレントマネジメントをサポートするには」でもご紹介していますが、あたりずむの機能を活用しながらコミュニケーションを取り、部下の不安や悩みを解消してあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

タレントマネジメントシステムを活用した目標面談時のポイントについて、弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の機能活用をご紹介しながら、お伝えしてまいりました。

様々な従業員情報が見える化されるのがタレントマネジメントの良いところなので、見える化された情報を存分に活用しながら、各従業員が目標達成に向けて自律的に動き、業績貢献度を向上させ、組織や会社の経営目標達成に向かって全社で動いていけるように、活用してみてください。

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