タレントマネジメントの活用事例をヒントにしよう

すっかり一般的になり、どこでも耳にするようになったタレントマネジメント。
皆様はタレントマネジメントの導入を検討することに、興味はあるでしょうか?

今回は、タレントマネジメントの導入を検討する際のヒントとして、タレントマネジメントを活用している事例についてご紹介いたします。

タレントマネジメントを活用した企業事例

まずは、一般的にも有名なタレントマネジメントを活用した企業の事例をご紹介いたします。ネットでもよく見かけますが、改めて下記にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

  1. 日産自動車 ~社内スカウトマンの活用~

タレントマネジメントの成功事例として有名な日産自動車の事例をご紹介します。
日産自動車では、社内スカウトマン制度を導入し、優秀な人材を発掘・育成しているそうです。

社内スカウトマンとは、社内で活躍する優秀な人材を見つけ出し、育成するキャリアコーチのこと。世界中にいる優秀な人材を選定し、リーダー育成用のプログラムへ参加を促します。

この制度は、優秀な人材に求める人物像や条件、ポジションが明確化されているため、個々に合わせたターゲットポジションを示せます。そのため、自分の頑張りが評価されているという満足感から、モチベーションやエンゲージメントも高める効果があります。

日産自動車では、この制度を通じて多くの優秀な人材を育成し、グローバル競争力を高めています。

  1. サントリーホールディングス ~1人ひとりが活躍できる環境づくり~

サントリーホールディングスでは、「1人ひとりが活躍できる環境づくり」をタレントマネジメントの基本方針として掲げています。

従業員のキャリア志向や能力、適性などを把握し、個別にキャリアプランを作成しているそうです。また、従業員の成長を支援するために、さまざまな教育・研修プログラムやメンター制度も用意しています。

さらに、従業員の多様性を尊重し、働き方の選択肢を広げることにも主眼を置いており、例えば、海外勤務や異業種・異職種への挑戦、時短勤務や在宅勤務などの柔軟な働き方ができるように、人事制度を整えているそうです。

このように、サントリーホールディングスでは、従業員一人ひとりが自分らしく働きやすい環境を整えることで、タレントマネジメントを実践しています。

  1. グローバルキッズ ~採用のミスマッチを回避~

グローバルキッズは、東京や横浜、大阪を中心に、認可・認証保育所を展開する企業です。グローバルキッズでは、タレントマネジメントシステムを導入し、採用のミスマッチを回避することに成功ました。

元々グローバルキッズでは、職員の離職率が課題の一つでした。タレントマネジメントで従業員情報の見える化を行ったことで現場とマネージャー陣のコミュニケーションが深まり、離職率が減ってきた一方、離職者の傾向も徐々に見えてきたそうです。

そこで、タレントマネジメントシステムを活用し、応募者の適性や価値観を事前に把握することで、採用のミスマッチを回避するようにしました。応募者に対してオンラインで適性検査や面接を行い、その結果を分析して採否判定に活用します。

また、採用後もタレントマネジメントシステムで従業員のパフォーマンスや育成状況を管理し、適切な配置や教育に反映させているそうです。

従業員にタレントマネジメントを活用するケースが一般的ではありますが、採用のミスマッチを回避することを目的にタレントマネジメントを活用すると、応募者に対してタレントマネジメントが使えるというのはなかなか面白い考えです。

このように、グローバルキッズでは、タレントマネジメントシステムを導入することで、採用から配置・育成まで一貫した人材管理ができるようになりました。

タレントマネジメントにも活用できるあたりずむの事例

世の中にはいろいろなタレントマネジメントシステムが存在しますが、弊社が取り扱っているあたりずむも、タレントマネジメントに活用することができます。

あたりずむとは、業績向上サイクルを加速させる人材育成ツールです。
社員育成のアイテムを統合(オールインワン)し、人材育成のための業務負担を大幅に軽減します。また、支え合える仕組みで、意欲向上と業務貢献度アップを実現します。

そのため、人材育成の観点からタレントマネジメントの導入を検討する際には大きく役立つと思われます。

また、iCDに対応したIT技術者育成支援機能や、農業分野に特化したスキル標準である農業版iCDにも対応しているため、ITや農業の分野で人材の業務遂行能力を見える化したり、目標管理と連動させたりすることにも、役立ちます。

いくつか事例をご紹介いたします。

  1. SESの企業 ~適材適所で売上UP~

案件に対してエンジニアを派遣するビジネスモデル、SESの会社では、従業員情報の見える化と適材適所で売り上げを上げることに成功しています。ビジネスモデル上、人が商品になるため、従業員情報の鮮度や質が、売上に大きな影響を及ぼします。

こちらのSESの企業では、あたりずむを導入することで、従業員情報を一元管理し、案件に必要なスキルや経験等を入力するだけで、社内にいるエンジニアの適性が簡単に検索できるようになりました。

その結果、エンジニアを適材適所でアサインできるようになり、従業員の満足度だけでなく、顧客満足度も上がり、売上が上がっていったそうです。

  1. IT企業~評価の見える化と適切な育成でパフォーマンス向上~

とあるIT企業では、目標管理や評価を見える化することで、従業員一人一人が納得できる適切な育成を実施することができました。

これまでは、Excelで管理されていた部下の目標に関する情報。目標設定のタイミングか、評価のタイミングでしか確認されることはなく、目標管理は形骸化していたそうです。
そこで、日常的に使用するあたりずむに目標管理の情報を入れることで、上司は隙間時間を利用し部下の目標をサッと確認できる環境を用意しました。

すると、ふとした際に部下が設定した目標達成のための声かけや指導といったサポートが行いやすくなったそうです。部下も上司から支援を得られることで、自分が立てた目標を意識しながら業務に従事することができるようになりました。

また、評価も目標管理に紐づけ、見える化されているので、期の間自分が頑張った動きがしっかり評価に反映されるようになり、モチベーションの向上につながっています。

タレントマネジメントの活用事例をヒントにしよう

タレントマネジメントを活用し、成果を上げている企業には共通したポイントがあります。それは、ただタレントマネジメントを導入しているのではなく、目的を持ってタレントマネジメントを導入していること、です。

例えば、日産自動車では、優秀な人材の発掘と育成が目的でした。
サントリーホールディングスでは1人ひとりが活躍できる環境づくり。グローバルキッズでは離職率の低下と採用ミスマッチの回避。SESの企業では従業員情報の見える化。とあるIT企業では目標管理と紐づいた適切な人材育成。

それぞれ、何かを達成するための手段として、タレントマネジメントを導入しています。タレントマネジメントを導入しようと思うと、いろいろな活用事例が気になるかもしれません。

しかし、それぞれ目的があってタレントマネジメントを導入しているので、自社が目指しているところと似た目的でタレントマネジメントを導入している企業の事例を中心に見ていくと、ヒントになるでしょう。

タレントマネジメントを導入する際は、まず目的を定め、目的が同じ事例をヒントにしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、タレントマネジメントを活用した事例を紹介しました。 ぜひ、タレントマネジメントを導入する際のヒントとして、役立てていただければと思います

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